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Vol.74 専門家お勧めツール 5選

今回は、弊社エンジニアがマイクロマニピュレーターシステムのデモンストレーションや、受託サンプリングなどで良く使うマイクロツールやアクセサリについて、創業以来18年余りの経験から導き出されたリアルな情報を提供します。「使用頻度」順にランキングしましたので参考としていただければ幸いです。

 

【No.1】タングステンプローブ

タングステン(元素記号W)を素材にした。いわゆる針(ニードル)です。
異物が見つかった場合に、まずそっと触ってみる(触診)ことで対象物の状態がわかるので非常に出番が多いです。先端径0.5μmを最も使います。
ツールの中でも先端が最も細いので、ミクロンオーダーの異物の採取全般に使えます。
弊社内でもっとも売れているマイクロツールです。

タングステンプローブ

【No.2】マイクロピーラー(ハードメタルツール)

タングステンカーバイト(元素記号WC)を素材にしたヘラ(スクレッパー)です。
弊社の商品名は「マイクロピーラー」です。先端幅50μmを最も使います。
微小エリアを削ったり、引っ掻いたり(マーキングなど)できます。
タングステンプローブで歯が立たない硬質試料の除去や埋没物の掘り出しなどに威力を発揮します。

ハードメタルツール

【No.3】グリップシート(スタンダード)

ウレタンゲルを素材にした試料固定用の密着シートです。
厚み1mmで透明。使用前は両面に保護フィルムが付いていますので、ゴミや汚れの付着を防止します。
ハサミで自由なサイズに切って使えますので、非常に経済的です。
透明ですので、フィルムやガラスなどを貼り付けたあとに、顕微鏡の透過照明も使えます。
スタンダードとハードの2種類がありますが、「スタンダード」を最も使います。
試料に糊が残らないので、両面テープなどで固定するよりも使い勝手がいいです。

グリップシート

【No.4】マイクロピペット(ガラスツール)

極細ガラス管の先端内径をミクロンレベルに加工した、いわゆる「マイクロノズル」です。
真空吸着ツールと併用することにより、ミクロンレベルの鉱物や金属などの特に無機物のピックアップに使います。サイズは、内径10μm、20μmを良く使います。
マイクロインジェクターによる液体の回収/吐出には、内径5μmを良く使います。

マイクロピペット
真空吸着ツールセット
マイクロインジェクター

【No.5】マイクロピンセット(マイクロツイーザーズ)

市販のピンセットより遥かに細い先端を実現した超精密ピンセットです。
マイクロツイーザーズとマニピュレーターを併用したケースでは、先端サイズ(角断面25×25μm)が最も使われます。
マイクロピンセット単体は、手持ちでも使えますが扱いに注意が必要です。

マイクロツイーザーズ

以上は、弊社実績に基づいたデータですので、詳細は弊社エンジニアにお問い合わせください。