分析サポートから第6回目のニュースを配信させていただきます。
今回のメイントピックスは、新しい技術資料の公開を開始 です。
他にも学会発表のお知らせ、20 µm以上の手作業サンプリングに適したツールの紹介など盛りだくさんです。
その他、現在のテーマや今後の情報も記載しておりますので「その他トピックス」や「今後の展望」をご覧ください。

昨年に21報を公開した人気の技術資料「サンプリングとFTIR分析シリーズ」に22報目が追加されました。
今回のタイトルは“積層フィルム断面における密着層のピックアップと顕微IR分析”です。
既に公開されているAN-09の”ラミネートフィルムの接着剤層の抽出と同定”に類似したサンプリングではありますが、対象試料が異なることはもちろん、サンプリング方法がより詳しく、さらにはユニークで新しいサンプリング方法も追加されています。
積層されている中でもわずか5 µm以下の密着層のみをピックアップすることや、ナイフによって切削するアプリケーション(下図参照)を記載した技術資料になります。

ルビーナイフによる密着層の切削図

これまでの「サンプリングとFTIR分析シリーズ」では1ページに情報をまとめてきましたが、本報はより詳しく記載するために7ページの構成となっています。また、画像では伝わりにくいこともありますので、サンプリング動画を作成しました。技術資料中に動画へのリンクを記載しましたのでご利用ください。 資料のダウンロードをお待ちしております。

クリックして技術資料を見る

《学会・展示会・講演情報》
分析サポートチームでは以下の学会にて発表します。
第30回高分子分析討論会
高分子分析・特性解析全般に関する討論会です。最先端の分析技術を知ることができる学会です。
日時：2025年11月19日（水） ～ 2025年11月20日（木）
講演タイトル：マイクロマニピュレーターを用いた顕微IR 分析のためのマイクロサンプリング
会場：明治大学 駿河台校舎 アカデミーコモン
Webサイト：http://www.pacd.jp/touronkai

《新製品情報》
2025年9月に開催されたJASISにて先行発表したサンプリングナイフの販売を正式に開始しました。
本製品は精密加工された手作業専用のナイフです。切る、取る、削るといった複数のマルチタスクを行える優れたナイフです。
ナイフ先端は3種類用意されており、それぞれ用途によって使い分けることができます。
特に顕微IR分析の前処理に適しており、20 µm～の手作業サンプリングにとても使いやすい設計になっています。
詳細はリーフレットをダウンロードしてご確認ください。
この機会に是非ご覧頂き、ご使用の検討をして頂ければ嬉しく思います。

《技術資料情報》
現在、傾斜切削や連続切削のアプリケーションにチャレンジしています。新しいサンプリング技術にご期待ください。

《新製品情報》
2026年に新しい試料台シリーズとして傾斜系、切断装置などを企画しています。長期計画のため、変更することもありますのでご承知ください。また、この情報を元にリクエストなどあればお気軽にご連絡頂ければ幸いです。