異物分析などをされている皆様は、当然ながら顕微鏡をお使いかと思います。
今回は、微小物サンプリングに於ける「光学顕微鏡」について、分かりやすく整理して説明いたします。
まず、一般的に光学顕微鏡の倍率は「対物レンズの倍率×接眼レンズの倍率」で決まります。
ただ、昨今のマイクロスコープ(いわゆるデジタル顕微鏡)は、レンズ倍率に加えて、モニター表示の拡大率も影響しますので、注意が必要です。
メーカーの仕様で「倍率〇〇〇倍」と表示されている場合は、肉眼倍率なのか、モニター表示倍率なのかを確認する必要があります。
必要な倍率の計算方法(マイクロスコープ)
観察したい試料に対し、マイクロスコープでどの位の倍率が必要かを調べる方法ですが、
見たいサンプルをモニター上でどの位の拡大倍率で見たいかを明確にすることがポイントです。
例えば、10μmの異物を画面上で30mm(30000μm)程度で見たければ、3000倍に拡大する必要があります。
※30000μm/10μm=3000倍
この3000倍が、必要な総合倍率(モニター上で見える大きさ)になります。
実際に見えている大きさ=拡大倍率になりますので、使用されるモニターのサイズにより上記は変化します。
確認する場合は、モニターの対象部位に実際に定規を当てて計ってみてください。
ちなみに、弊社のマニピュレーターシステム「アクシスプロ」では、マイクロスコープの「光学倍率、ズーム倍率、総合倍率(モニター倍率)」が一目でわかる様になっております。
※モニターは、21.5型LCD
不明な点がありましたら、弊社エンジニアにご相談ください。